斬首刑

<斬首刑>
他の処刑法の多様性と残酷さとに比較して、斬首刑は常に「単純な死刑」とみなされてきた。
この処刑法は、青銅器時代から武器の出現に伴って登場したとさえ断言できる。

オリエントやアジアでは、殺す前に苦しみを与えるように定められていた場合が多い。
大きな傷をつけたり、ずたずたに切ったり、切り落とさずに半分切断したりするのである。
殺す場合には「剣を引いて」頭部を切り離した。
ヨーロッパでは、斬首は決して拷問と組み合わされる物ではなかった。

斬首に使われる道具は、国、地域によって、斧の場合と、剣の場合があった。
しかし、もともとはあらゆる階層の受刑者に科されていた斬首が完全に貴族の特権になると、斧はすっかり姿を消し、平民には、絞首刑や車刑が科されることになった。

斧による斬首方法はただひとつ、受刑者の首を首切り台の上にのせ、斧を振り下ろすだけである。

剣では複数の方法がある。
1、受刑者はひざまずき、木製の首切り台の上に頭を横向きにのせ、剣を振り下ろす。
(手は後ろ手に縛られる)
2、受刑者はひざまずくかしゃがみ、背筋を伸ばし頭を立てて、襟首が処刑人に完全に見えるように顎を引かせ、剣を斜め下に振り下ろす。
(手は前で縛られることが多い)

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3、受刑者は立ったままで、剣を水平に振るう。
この方法は、確実に剣を振るうことが困難な処刑人のみならず、頭蓋骨や肩を打たれる可能性がある受刑者にとっても危険に満ちている。

裁きの剣は一般的に、長く幅広で先端の尖った刃のついた、重々しい武器であった。
この「薄刃の剣」といわれる処刑用の剣を操作するには頑強な肉体を必要とした。
執行官はまず頭上で武器を三回廻して勢いをつけ、全体重をかけて受刑者の後頭部に振り下ろす。

斬首刑においては、成功するかどうかはまったく執行官の腕次第である。
また、刑罰に対して自ら従わない受刑者を剣や斧で斬首するのはほとんど不可能である。

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ちなみに、人間の場合斬首による真の死因は、精神的作用によるショック死だそうです。
(他の動物の場合は、切断の結果生じる出血と窒息死)
と言うことは、斬られる痛みを感じる前に死んでいるってことです。
だから、きれいに斬首された人の顔は沈んだ無表情な顔なんだそうです。
(私の描いた絵は苦悶の表情をしていたりしますが(^^ゞこれは演出です。)
実際今回見た資料の写真の死体も皆、驚くほど無表情でした。
うーんデリケートな生物ですね、人間。