振子

<振子>

「吊るし責め」を行う器具は色々あったが、中でも一番使われたのがこの「振子」である。
この器具を使った責めは、拷問の第1段階として行われることが多かった。

この「振子」を使えば、容疑者を吊りあげる高さを容易に調節できた。
後手に両手をねじ上げて縛ったり、手の甲同士を重ねて後手に縛ったりする。
縛った縄尻を天上の滑車にかけて、「振子」の回転するドラム部分につなぐ。
そのドラムに取りつけられた、ハンドルを廻すことで、容疑者の体は徐々に吊り上がっていき、両手は不自然に引き伸ばされ、ねじ上げられる。

これでも十分に脱臼したりするのだが、さらに負荷をかける場合は、足に重しをつける。

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振子

「吊るし責め」は、日本でも江戸時代行われていた。
まず両手を後手に、それぞれの腕のひじがつかめる位置で重ねる。
その腕に筵を巻きつけ、麻縄で2箇所を縛り、縄尻を腕から胸を巻いて背後に廻し吊りあげた。
腕から胸に縄を廻すのは、過度の身体破壊を防ぐためで、(体重を分散させる)さらに責めの時間は2時間以内と決められているなど、結構受刑者のことを考えた責めである。
でもまあ、十分苦しいのだが。

1769年にオーストリアの女帝マリア・テレジアが公布した審理手続の規定、「テレジア刑法」に、「振子」を使った「吊るし責め」の挿絵が載っているが、この絵の「振子」とまったく同じ物が、
1960年まで、トスナカの農園で荷の吊り上げに使われていた。(実物も残っている)
もともとは農業用に使っていた「振子」を、拷問用に流用したのだろうか?(それとも逆?)

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振子

自分で、後手に手の甲をあわせて、上にあげてみると…ものすごいつらいです。(笑)
「吊るし責め」を実際にやると絶対脱臼するね。(>_<)