<吊り落し刑>
つり落し刑はイタリアで考案されたといわれている。
イタリアではこの刑を執行された受刑者が上げる叫び声から、「ウルロ」(叫び声)と呼ばれていた。
この刑罰は、手首を背中に縛り上げた受刑者を滑車で、柱や刑架の上に引きあげ落下させる、という手順で行われる。
大抵は、受刑者が地面に叩きつけられる前に落下が停止され、そのショックで腕や肩が脱臼することになる。
この後、オプション(笑)の鞭打ち等が行われても、思うような成果が得られない場合は、天井まで吊りあげたあと、一気に落す「吊り落し」が行われた。
これが行われると確実に脱臼し、さらに回数が重ねられると、関節自体が破壊されることになる。
さらに追加オプション?として、受刑者の足に60キロから125キロの重りをつけることもあった。
そうすると、腕だけでなく足も脱臼し、さらに、骨が砕けたり、腹が裂けて内臓が飛びだすこともあった。
吊るし方のバリエーションとしては、以下の例をあげる。
1、後手に縛った両手首に縄をかけ吊るす。
2、頭上で縛った両手首に縄をかけ吊るす。
3、片手の手首だけに縄をかけ、片手で吊るす。
4、後手に手首を縛った上で、片方の肩を釣り上げる。
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