のこぎり

<鋸引き>のこぎり

鋸引きとは、のこぎりを用いて人体を切断することによって罪人の命を奪う特殊な切断刑である。
刑罰用の「のこぎり」は、歯が粗く、取っ手が両側に付いた物なら何でも良く、森番などが普通に木を切っていたのこぎりをそのまま使うこともあった。
「のこぎり」は、ヨーロッパ全域において最も広く用いられた刑具のひとつである。

のこぎりで人間を真っ二つで切るのは、主に二つの方法があった。
1、中央から横方向に鋸引き
オリエントでは、囚人は台の上に、または地面に仰向けに固定され、体の中央から鋸引きされ、真っ二つに切断された。

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中央から横方向に鋸引き

また、囚人は木の枠に入れられ、二枚の板の間にしっかりと固定されてから、腹のところから切断されることもあった。

2、縦方向に鋸引き
ヨーロッパでは、囚人を木や鉄棒に吊るし、上から下へ鋸引きしたが、次の2つの方法がある。
A、地面に立てた棒、または椅子に固定された囚人の頭からの縦に鋸引きする。
B、両足を広げて吊るされた囚人の股間から縦に鋸引きする。

縦方向に鋸引き

頭から鋸引きするほうが、刑として苛烈のように思われるが、実はそれは囚人への思いやりとも言えた。
というのも、頭から引き始めれば、囚人はすぐに絶命することが出来たが、股間から引き始めた場合はそうではなかったからである。

チャールズ・フィッツウィリアムズ1817年著「昨今のイベリア半島戦争をめぐる見聞と回想」(これは、ナポレオンがイベリア半島に侵攻したとき、スペイン北部のカタルーニャのゲリラが、侵略軍の将校を「のこぎり裂き」の刑に処したときの様子を描いたものである。)によれば、「のこぎり」には、次のような効果があるという。

1)犠牲者の両足を開き、胸部を下方に位置させることで、出血の速度を緩めることができる。
2)頭が下方になる事で、血液が脳に流れ込み、脳への酸素の供給を活発にする。
3)以上により、痛みを鋭敏に感じさせる一方で、来るべき死を引き延すことができる。

縦方向に鋸引き2

古今、謀反、魔術を用いた嫌疑、兵役拒否など、さまざまな犯罪に対して「のこぎり」刑が適用されていた。
フランスでは、悪魔と通じて妊娠した魔女が、のこぎり刑に処せられた。
日本では、体を切断することはまれで、主に首に対して鋸引きが行われた。
ドイツでは、謀反を起した農民(農民一揆の首謀者)に対して、鋸引き刑が適用された。
スペインでは、18世紀末まで、軍隊における処刑手段として鋸引きが用いられていた。

また、「のこぎり」は、同性愛者(男女の区別なく)を罰するための刑罰としても用いられた。
その際には、死に至らしめることが目的ではなく、生殖器を破壊した時点で、刑の執行が終了された。

最後に、鋸引き刑の変形とも言える、ユグノー教徒が、フランス中部のカトリック教徒に対して行った切断刑を紹介する。
裸にされた受刑者は、ぴんと張った縄の上に乗せられ、縄の下でくるぶしに足枷をはめられる。
二人の刑吏が受刑者の腕をつかんで、縄の上を上手くバランスをとりながら引き、もう一人の刑吏が囚人のしりを押す。
こうして、何度も縄の上で体を往復させるうちに、受刑者の体は真っ二つに切断された。

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のこぎり

斧による断首とともに、由緒正しい刑罰なんですねぇ、「のこぎり」(^_^;)
しかし、骨盤とかを切るのは力が要りそうだし、犠牲者が、なかなか死なないし、刑吏のほうにも、
ストレスを与えることは間違いない刑罰ですね。(断首だと一瞬で済むもんね)