<頭蓋骨粉砕機>
中世の資料に記録が残っている器具だが、今日も世界各地の官憲に珍重されているという。
あごを下の台に乗せた状態で、ヘルメット状の半球で頭蓋骨を圧縮する機能があるように見える、この器具は、頭蓋骨を徐々に圧縮するという拷問を行うものだという意見が、これまで大勢を占めてきた。
(事実、頭蓋骨は3センチの圧縮にまで耐えられるといわれる。)
名前からも、このような目的で使われたと信じられてきた。
ところで、拷問器具の役割とは、
1、この器具がどのような使われ方をするのかと、受刑者に恐怖を抱かせ自白を促す。
2、頭脳、精神、生命に障害を与えない範囲で、苦痛と損傷を与え、自白を促す。
があると思われる。
となると、「頭蓋骨粉砕機」には、1の効果はあると思われるが、2の効果については、疑わしいといわざる終えない。
つまり、求められている自白を促すための指令が出されるはずの脳に、刑吏が直接危害を加えるということは考えにくいと思えるからである。
となると、現実に「頭蓋骨粉砕機」を人間に使用すると、どういう現象が起きるだろうか?
頭蓋骨を粉砕し、脳そのものに障害が及ぶ前に、下あごが粉砕されると思われる。
|