親指つぶし器

<親指つぶし器>

指の関節や骨を砕いたり爪を割ったり剥がしたりする拷問は、簡単にできて効果が高く、コストパフォーマンスも良好なため(大がかりな設備、道具が要らない)大昔から重宝されている。
なかでも「指つぶし」は、指をはさむもの(板、棒)と、それを締付けるもの(紐、ネジ)があれば、簡単に行える。

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親指つぶし器

横木が3本ある親指つぶし器は(ヴェネツィア製)は、同時に4本の指を締付けることができる。
ただし、指をはさむ面に棘などの工夫はなく、ただ締付けるためだけの器具である。
ネジの取っ手と横木はブロンズ製、ネジと両端の軸は鉄製。

横木が2本のオーストリア製(1769年から1979年の間)のものは、細部にわたるまで「テレジア刑法」の定める設計方法に従っている。
鉄板の指をはさむ面に、角鋲状に凹凸が刻まれていて、「指つぶし」の効果を増すようになっている。
ネジを回すレンチも含めて、すべて鉄製。

いずれの器具も、レバーを回していけば、最初に関節が破壊され、骨が砕け、最後には指自体がつぶれることになる。
もちろんつぶれてしまった指は、現代でも修復は困難である。

「テレジア刑法」とは、1769年にオーストリアの女帝「マリア・テレジア」が発布したもので、(刊行はウィーン)審理や拷問の手続を規定しているものである。
ちなみに、1769年といえば、イギリス、プロセイン、トスナカ大公国ほかいくつかの国では、拷問を廃止して、何年も経過している時期である。
(トスナカでは、ヨーロッパ史上初の死刑制度撤廃も行われていた。)
ところが「テレジア刑法」によれば、オーストリア王国内のあらゆる法廷は、あらゆる罪状に対して、被告が速やかに罪を見つめない場合は、必ず「痛みを伴う質問」をしなければならないと規定している。
拷問方法についても、図版つきで細かく規定してあり、内容は精確で徹底して科学的なものである。
器具についての規定も細かく決っており、量刑に対する拷問の程度も指示されている。
この悪名高き法律は、女帝の息子である「ヨゼフ2世」によって、施行の数年後に廃止された。

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親指つぶし器

手をハンマーでたたくと痛いですよね。(^_^;)
それを考えるとこの拷問の凶悪さが…痛さが想像できる(実際にやることもできる)ので、痛さ倍増!って感じ。(>_<)

ちなみに、おまけとして「口開け器」(主に舌きりに用いられる)も描いてみました。