関節をただ潰すだけなら、柔術やプロレス技で逆関節を決め折る、バットやハンマーで叩き潰す、ドリルやつるはしで穴を開ける、銃弾を撃ちこむ、などいろいろな方法がある。
しかし、一撃で潰してしまっては、拷問として成立たない訳で、そういう現場からの声で、この器具が開発された。
関節は現代でも一度砕かれると、もう完全治癒は不可能であり、中世当時にこの器具を膝やひじに用いることは、拷問と同時に手や足を切断すると同じ「刑罰」を執行する意味もあった。
つまり、この器具を見せることで、「しべらないと、もう二度と歩けなくなるよ」と、脅迫することになり、自白を促す効果もあったと思われる。
また、手や足が一生不自由になったものを見せることで、見せしめとしての効果もあったであろう。
(または、受刑者に対する刺青と同じで罪を犯した人間であることを、周りに告知するため)
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