首枷

<首枷>

首枷はそれ自体が拷問の道具だった。
受刑者は、首枷を使用されると生活の、飲食、用便、睡眠のすべてにおいて不自由になる。
何をするにおいても、手伝ってもらうか、首枷を外してもらうかする必要が出てくる。
受刑者は、生命与奪権を刑吏(牢役人)に握られてしまうのである。

「中国の場合」
中国では3千年前の周の時代から、罪を犯した者には、まず首枷をはめた。

それは長さ約180センチ、幅90センチの厚くて頑丈な板で、重さ4.5キロもあった。
こうすれば、古代の粗雑な牢屋でも、破ることは難しかった。
もし逃げ出したとしても、下手に転べば首枷の重みで首の骨を折ることになる。

刑が決まる前は首枷だけでなく、手枷、足枷をはめて牢屋に転がしておく。
入牢の翌日は、役所内で棒罰を受ける。
犯罪者は、20,40、といった偶数単位で棒打ちされる。
次いで、10日あるいは15日間、首枷をしたまま支柱の広場の杭に体をくくりつけられてさらされる。
晒されている間の出来事は、見張り役人によって、すべて上司に告げられる。
大衆の犯罪者に対する態度で、ほぼ刑の軽い重いが決定されるのである。
(悪人ならリンチに遭う、善人なら介抱される)

「ヨーロッパの場合」
ヨーロッパでは、晒し刑(罪人を人前に立たせ見せしめにする)の道具として首枷が使われた。

蝶番でとめられた、あるいは2つに分れる垂直に立てた角材や板に、半円ずつの穴があり、
受刑者の首、手首、足首を入れて、固定する。
数名の受刑者を一度に晒せるよう、複数の穴があいている枷もあった。
穴に首を入れるとき、耳を板に釘付けすることもあった。

こうして、手、足、首を拘束された状態で、1,2時間、人の往来が多い礼拝のある日曜日や市場の立つ日に晒された。

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首枷

晒し台の上には、氏名、罪状、判決文を記した板がとりつけられた。

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首枷

同じ首枷をしての晒される行為についての目的でも、
中国の場合、判決の為に、ヨーロッパの場合、刑罰として、と言う違いがあるわけですね。