首への締り具合は段階的に調節できるようになっているものもあり、首に着けられたときに、できる傷は囚人が動けば動くほど増えていくことになり、暴れる囚人をコントロールする場合にも使用できる。
とはいえ、動かなくても首につけられた傷は、時間の経過とともに治療不可能となる。
先ず、顎から首の周り、肩にかけての全体が骨に達するほどの傷で覆われることになり、腐敗が進んでいくと壊死を起す。
肉が脱落したあとは、今度は剥き出しになった骨、とりわけ脊椎が腐ってい行く。
このあとは、首がもげるのを待つだけである。
処刑人としては首に「棘つき首枷」をはめて放っておきさえすれば、あとは、死刑囚の首が腐って死ぬのを待つだけである。
簡単に作成でき、金もかからず、単純な器具なので故障することもなく、手入もほとんど必要ない。
拷問として使用する場合も、ただ歩かせるだけ、からだを揺さぶるだけでもかなりの苦痛を与えられるし、鎖でつないで放置したり、重しをつけることも可能、と、使いみちは広い。
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