拘束ベルト

ヨーロッパ全域で1500年から1800年にかけて使われた、拘束具の1種。
大抵の場合、体に当る部分には鋭い棘が仕込んであり、中には、普通のベルトや、装飾具の形をとっているものもある。
もちろん、異端審問にも用いられることもあったし、刑具としても用いられた。

ここでは、腰を拘束するタイプの拘束具のうち代表的な3種を紹介する。

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拘束ベルト

「拘束ベルト」
さまざまな「首枷」と同じ構造をもっているが、これは胴にはめる物である。
ここで紹介するものは、左右の脇のところに輪が付いていて、そこに手首を固定するタイプのもの。
この器具で拘束したあと、飢えや乾き、この器具自体でできる傷をもとに起きる感染症で死ぬのを待つこともあるが、大抵の場合は拷問にかけることになる。
(ユダの揺籃などで使用)
世界中の刑務所、知的障害者の収容施設などには、今現在も必ずあるといわれる。

「聖エラスムスのベルト」
棘付きの拘束ベルトといった構造をしている拘束具である。
ここで紹介するものは、内側に鋭い棘がつけられた鉄の輪に、長さ2メートルほどの鎖がとりつけられている。
名前の由来はハッキリしていない、「聖エラスムスの殉教」(紀元303年)と、どう関係があるのかもわからない。
「聖エルモの火」(聖エラスムスは聖エルモとも呼ばれる)という自然現象(特に船上で起きる放電現象で、マストや帆桁などが炎に包まれたように見える))になぞらえているという説もある。

「苦行者のベルト」
ヨーロッパで宗教儀式としての苦行用の器具として、修行者が好んで使用していた。
肉体への苦痛を与えることによってさまざまな誘惑に打ち勝つための精神力を養うために使用される。
ここで紹介しているのは、ベルトの形をした有刺鉄線を編んだだけの簡単なつくりだが、内側につき出た棘は220本を数える。
この器具を衣服の下に隠して装着したまま、修行(日常生活)を送るのである。
このベルトを締められると、少し動いただけでも、たとえば息をしただけでも、たちまち棘が食いこむことになりやがてその怪我が化膿して、ついには壊死することもあった。

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拘束ベルト

「拘束ベルト」の傷口に蛆をたからせることもあったといわれています。
その場合、蛆が肉を食い破りながら中へ中へともぐってゆき、腸にまで達することになったとのことです。
が、これは信憑性がないです〜。(^_^;)
蛆は現代では傷口の消毒に使われることからもわかるように、正常な組織は食しないので、生きている人間に上記のように使用すると、かえって傷口を消毒することになったりして(笑)
あ、でも、蛆が持っているさまざまな病原菌(ウイルス)に感染することはあるかも。
(傷口の消毒用の蛆は無菌状態での養殖物)