貞操帯

<貞操帯>

「中世の貞操帯」
貞操帯は、1400年代、イタリア、パドヴァ地方カッカーラ出身のフランチェスコ2世によって考案されたといわれている。

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貞操帯

「貞操帯とは、夫が長く家を留守にするようなとき、妻が操を守るように身に付けさせるもの。」
「貞操帯とは、中世の十字軍時代より存在したといわれる。」
「貞操帯とは、戦地に赴く男の妻や恋人が不貞を働かないようにするためのもので、男性側が鍵を所有していた。」
貞操帯と言えば、どこでも同じこのような「十字軍伝説」が伝わっていて、それが学術書にまで本当のことのように書いてあるが、その伝説には証拠となる資料はまったく存在しない。

では、中世の貞操帯の使用目的について、有力と思われる3つの説を紹介する。

1、女性の純潔、安全を守る「強姦対策の護身具」として使用された。
例えば女性が、暴漢に教われるような可能性がある長旅に出る場合、町に暴漢を行う可能性があるやからが現れた場合(町が占領された、強盗団が来襲した)などに女性が自発的に着用して施錠していたという。
シチリアやスペインでは「護身具」として、貞操帯を使用していたことを覚えている高齢の女性が存在する。

2、女性が夫や愛人への貞操を守ることを祈念する意味で贈物にされた。
現存している「中世の貞操帯」が、象嵌細工が施してあったり、さまざまにかたどった銀などの高価な材料が使われていたり、ということから、長期間留守にする男性から女性に対して、贈物にされたといわれている。

3、姦通や鶏姦などの性犯罪を犯した者に対する拷問、刑罰の道具として使用された。
いったん装着されたが最後、刑吏が手を下さなくても、自然にしかも確実に装着者を苦痛にさいなむことが出来たといわれている。
なぜなら取外せない帯の下には毒物がたまり、肉を蝕んで腐らせていき、金属製のものでは皮膚が摩擦によって擦り剥け、壊疽を起こし、切り刻まれる。

このうち、「強姦対策の護身具」としての説に対する疑問点としては、
A、使用目的が護身であるなら、装着者自身が鍵を持つことは危険となる。
ならば、鍵を出発地と目的地の両方に置く、鍵を持つ護衛者(つわものでなければ意味がない)必要、などの面倒な事態が発生することになる。

B、貞操帯が女性を守るために使用するものならば、なるべく苦痛を与えないような仕組になっていなければならない。
例えば、女性の膣と肛門を防護する鉄の部分がウエストのベルトに接合されているのだが、装着者に苦痛を与えないようにベルト部分が大きくゆったりしていなければならなかったはずである。
他には、防護部分が鉄などの貴金属で出来ているが、本来なら皮膚に不快感や裂傷を与えないように、内張りをつけたり、側面は丸みをつけ内ももに当らないようにもう少し細くなければならないであろう。

C、防護機能の面から考えると、装着者の体に密着していなくてはならない。
Bと相反することになるが、ゆるめにつくられた貞操帯では、ずらすことで、容易に貞操が破られることになる。
また、機動性の面から、金属の貞操帯を装着した女性が行動を規制される(動きにくい)ことは想像がつく。
いったん暴行者が女性を確保してしまえば(護衛を倒すなど)、たとえ貞操帯が金属で出来ていたとしても、壊す時間と方法はいくらでもあり、さらに暴行者が、貞操帯を壊すために犠牲者の体に傷がつくことを躊躇するとは思えない。

結局、現実的に考えても最も頻度が高い使用法は、姦通、鶏姦などの性的犯罪者に対する、拷問刑罰道具としてであろう。
貞操帯を装着することで、場合によっては数時間の間なら「操」は守られたかもしれないが、それよりも貞操帯により人間が死ぬのに、そう時間はかからないからである。

いずれの使用法にせよ、装着させられる女性の精神的肉体的苦痛を考えれば、「貞操帯」がまぎれもなく「拷問器具」であることは疑うべくもない。


「現代の貞操帯」
欧米では実際に貞操帯を常用して純潔を保持している人々が相当数いると見られ、90日間連続着用の例が報告されている。
またアラブ地方では、宗教的習慣の差からほぼ半永久的に施錠したまま生活している人々がいるであろうと予想されている。

貞操帯を作製しているメーカーは、アメリカ、ドイツ、ベルギーに存在する。

貞操帯2

ウェストベルトと主シールド(性器を覆う部分)はウェスト中央部で連結され、ここで施錠される。
従来品はシリンダー錠が使われていたが 最近では一体型構造の錠が使われている。
貞操帯の構造上、ここを解放しなければ着用者は決して貞操帯を外すことができず、またウエストベルトと主シールドが可動部無しに接続されるため主シールドを横にずらすことすら著しく困難になっている。
主シールドに1cm程のスリットが開けられており、小用はここから行えるが指等を入れることはできない。

現代の「実用的で常用可能貞操帯」であるためには、少なくとも以下のような機能を持つことが必要と考えられる。

1、着用者を性交不能な状態にするのみならず、自分の性器にさえ(少なくとも性的絶頂に至る程度の刺激を与えるのが不可能であるように)接触を不可能にする形状を持っていること。
2、着用者の身体に悪影響を与えることなく、長期間にわたり連続着用が可能であること。
3、着用者にとって衛生的な排泄行為と定期的な入浴が可能であること。
4、貞操帯は施錠可能であり、施錠中は物理的に(少なくとも家庭用の工具等では)貞操帯からの離脱が不可能であること。
5、貞操帯は通常の社会生活を営むための衣服の下に着用することができ、外部から貞操帯の着用が確認できないこと。

現在の技術では以上の機能を保証するためには、すくなくとも防錆性のある金属(ステンレスなど)によって貞操帯が作成される。
将来的には空港の金属探知器を問題なく通過できる材質によるもの(例えばケブラー繊維等)が期待されるが、現在のところそのような材質によるものは開発されていない。

なお、以上の機能は着用者と鍵を管理する者の同意があれば必ずしも全て満たされている必要はない。
例えば、物理的な破壊不能性を重要視しないのであればラバー製によるものでも十分機能を果たすことができる。

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貞操帯

うーん、調べていくと、いろんな起源説や使用法が残っていて、なんか謎の器具です。(^^ゞ
現代でいうと、ナプキンなどの生理用品と同じ感覚のものだったのではないかと思えます。
(女性側から使用法などが堂々と語られることがない、男側からは憶測ばかりが語られる)
そう考えると、女性が自ら身につけていたと言う説の真実味が増してきますね。