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鋸引刑

西洋

古今、謀反、魔術を用いた嫌疑、兵役拒否など、さまざまな犯罪に対して「のこぎり」刑が適用されていた。
フランスでは、悪魔と通じて妊娠した魔女が、のこぎり刑に処せられた。
ドイツでは、謀反を起した農民(農民一揆の首謀者)に対して、鋸引き刑が適用された。
スペインでは、18世紀末まで、軍隊における処刑手段として鋸引きが用いられていた。

刑罰用の「のこぎり」は、歯が粗く、取っ手が両側に付いた物なら何でも良く、森番などが普通に木を切っていたのこぎりをそのまま使うこともあった。
「のこぎり」は、ヨーロッパ全域において最も広く用いられた刑具のひとつである。

主な執行形態は、囚人を逆さづりにしてふたりの刑吏が股間に鋸を当てて引き切るものであったが、そのほかにも執行方法が工夫された。


中央から横方向に鋸引き
オリエントでは、囚人は台の上に、または地面に仰向けに固定され、体の中央から鋸引きされ、真っ二つに切断された。
1500年代、胴体中央からの鋸引刑
1500年代、胴体中央からの鋸引刑

また、囚人は木の枠に入れられ、二枚の板の間にしっかりと固定されてから、腹のところから切断されることもあった。
鋸引刑3
○おまけのコラム-鋸の種類

のこぎり[鋸]saw
bucksaw(両手でひく, 枠がH型の)のこぎり
jigsaw糸のこぎり
ripsaw縦びきのこぎり

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