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断首刑(装置)

5,死刑執行吏は第一助手とともに、死刑囚を秘密の戸口から中庭に出し、ギロチンの前へと引き出し、次のような手順で断首作業を行う。
A,,死刑囚の体を跳ね板に押しつける。
,死刑囚の体を跳ね板に押しつける。
オブレヒトの日記より抜粋

「我々は、片手で死刑囚の腕、もう一方の手でズボンの尻をつかんで、死刑囚を地面から持ち上げる。
抵抗する死刑囚を跳ね板に投げつけるため、我々は腕を伸ばして運んだ。
サンテ刑務所では、建物から中庭に出る階段を降りることによって付いた勢いを利用する。
段の下まで来れば、あとは呼吸を合わせて2歩進むだけだ。
勢いが付いているので死刑囚は首穴の前に激しく投げ出され、板の揺れとともに溝の端まで転がる。
首の位置を直さねばならないことは滅多にない。
建物からギロチンまでの距離がある刑務所では、足枷をはめられた死刑囚を(小股でしか歩けない)、我々は少し急ぎたてる。
すると、転ばないことに意識が集中する死刑囚は、下ばかりを見て進むことになり、突然ギロチンの前にいることに気づく。
勢いの付いた死刑囚は転倒し、跳ね板にぶつかり、ひとりでに首穴に入り込む。」
断首刑(装置)8
「断首刑(装置)9」へ続きます。
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