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断首刑(装置)

C,レバーを操作すると、軽い刃止めの外れる音に続いて、鈍い衝撃音がし、刃が刃止めにぶつかったことを告げる。
鈍い衝撃音がし、刃が刃止めにぶつかったことを告げる
D,頸動脈が切れると、そこから血が勢いよく2本ふきだし、障害物がなければ2メートル以上飛ぶ。
E,また、切断された脊柱から脳脊髄液が30センチくらいの勢いで噴出する。
F,切られた首は、底におがくずを敷いた、首受け(これには垂直の衝立が付いており、ギロチンの正面にいる助手を死刑囚の血から守る)の中に落ちる。

6,次のように後始末が行われる。
A,法医学者が死因を特定しない埋葬許可書を交付する。
B,死刑囚の頭部と、体は、柳の籠の中に並べられる。
(複数の処刑が行われる場合は、3体収容可能な柳の籠が使われる)
C,助手が中庭の敷石に水をかけて血を洗い流している間に、ギロチンの解体作業が行われる。

7,死刑囚の体は返還要望があれば返され、家族が人目に付かないように埋葬する。
返還要望がない場合は、役所が埋葬を引き受け、頭が肩のそばに来るように納棺して埋葬する。

処刑後は処刑報告書が刑務所の扉に24時間張り出される。
しかし、死刑に関するいかなる情報、いかなる資料も、ましてや、この報告書が新聞報道されることはあり得なかった。
それは、「ギロチンによる処刑」が以上のような手順に要求される尊厳を保ってスムーズに行われていないことを証明している。
断首刑(装置)10
「断首刑(装置)11」へ続きます。
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