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熱湯刑 |
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ユダヤ民族を弾圧した、セレウコス朝(シリア)ペルシャの王「アンティオコス」によって、ユダヤ人アカベア家(マカバイ家)一族の粛正が行われたとき、母親とその7人の息子にたいして、油を使った処刑が行われた。 犠牲者を油で焼くのに特別な装置は必要なく、浅くて大きな容器と、それに入れる油かピッチ、樹脂、硫黄、そして炎が有ればよい。 犠牲者は仰向けの状態で平鍋に入れられることも多かった。 まずはナイフで四つ裂きにされてにされて、次に手足を切断され、熱した油に投げ込まれる魚のように平鍋に放り込まれた。 |
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長男のアカビアスは、車輪のまわりに手足を伸ばした状態(両手は頭の上に固定、両足首には重しを付けられ)で縛り付けられた上で、火をつけられ内蔵がむき出しになるまで焼かれた。 その後、打ち据えられ、舌を抜かれ、油を煮たフライパンに放り込まれて息絶えた。 3男のマーキアーは、大きな「球」にすべての関節がはずれるように縛り付けられ、頭と顔の皮膚を剥がされ、舌を切り取られ、そして、彼もまた煮えたぎるフライパンに放り込まれた。 5男のアレスは、頭を下にして柱に縛られ、焦げる程度に炎に近づけられた状態で、体中に鋭く尖らせた棒を突き刺され、赤く熱したやっとこで舌を引き抜かれ、フライパンに放り込まれた。 母親は、両手を縛って吊され、鞭で打たれた後、両方の乳房を切り取られ、油が沸騰するフライパンの中に放り込まれ死んだ。 |
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熱湯刑3ところで、私の描いたイラストでは、エンジェル様独りで犠牲者を押さえておりますが、実際は罪人が煮殺されるまで熱湯の中で我慢できるとは思えず、暴れまくるのを、かなりの人数で抑えていたんでしょうなぁ。(刑吏も大変、てか奴隷の役目か?)「熱湯刑」の項は終了です。 次へ進むと「水刑1」です。 |
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