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断首刑(装置) |
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斬刑、斬首、刎刑、断首、断頭、切断刑などと呼ばれる死刑である。 「首切り装置」 ある考古学者たちは、1865年、センエーヌ県リムのギーズからヴェルヴァンをつなぐ街道沿いで、百キロ近い重さのある巨大な石の鉈(なた)を発見した。 その半円形の石器に長い棍棒を付け、振り子の要領で振り下ろすと実験用の羊の首はすっぱりと切れた。 「おそらく動物の首を切るために使われた石器時代の原始的なギロチンであろう」と推測している。 つまり、かなりの技量を必要とした「斬首」を、誰でも出来るようにと考えられた「首を切る装置」は遙か昔より存在していたと言うことである。 以来、様々な「首を切る機械」イタリアのマナイア、イングランドのハリファクス、スコットランドの処女、ドイツのディーレなど、が考案された、 ●スライド式断頭機 14世紀から15世紀のドイツ、フランスで用いられていた「首切り装置」詳細は不明。 受刑者は、晒し台のような装置の「首穴」に頭を入れ、固定される。 鎖でぶら下がっていた鋼鉄の刃が器具の上から落下して受刑者の首を切断する。 ●ディーレ または、「ファルプレット」(落下板の意)といい、15世紀中世ドイツで用いられていた。 首を置く台に50センチほどの2本の縦枠を固定した装置で、受刑者は四つん這いの体勢で枠と枠の間(首枷)に首を置く。 この枠には溝が掘ってあり、ここに、下側が鋭い刃、上側が小さな鉄床の形をした分厚い金属板がはめ込まれている。 この板を受刑者の首にあてがい、刑吏が鉄床を重たいハンマーでたたくと、首が切断される。 |
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断首刑(装置)1「断首刑(装置)2」へ続きます。 |
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