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絞首刑(吊し首)

絞り首、縛り首、吊し刑、逆吊し刑などと呼ばれる死刑である。
「絞首刑」は歴史上のどの時代にも見られる処刑方法であり、現代においても日本を含む80カ国以上の国で合法的に行われている処刑である。
「絞首刑」は仕組みが単純で道具立てが簡単で実行が容易、という利点がある。
自殺を試みる者がかなりの割合でこの方法をとることからも、「首つりが輪奈結び一つで、どこででも簡単にできる」ということが証明される。
また、銃殺と同様、大量処刑が可能である。


「絞首刑」の原理
首に縄をかけられた犠牲者の体は自らの質量により下に引っ張られ、縄が頸動脈を圧迫し、血液の循環が妨げられ、脳貧血を起こし、また、気管をつぶされるため、窒息死する。
やり方によっては頸椎が折れ、脊髄損傷を起こすこともある。


「絞首刑」の種類
1,「吊り下ろす
受刑者を台、椅子、机、荷馬車、馬、梯子、などに乗せて絞首台や木の枝に結んだ縄に首を通させた後、前方に突き動かすなどして足の下の台を取り外すもの。
この方法では、死はゆっくりと訪れ、苦しみが大きくなるため、刑吏が受刑者の体に自らの全体重をかけて死を早めることもあった。
絞首刑(吊し首)	吊りおろす
2,「吊り上げる
受刑者の体にあらかじめ輪奈結びをかけ、滑車かレールに通した縄を引っ張って、受刑者を地面から引き上げるもの。
これは締め殺しであり、苦しみが30分以上続くこともあった。
アメリカでのリンチや、イラク、シリア、イラン、での70年代における公開処刑に用いられていた。

3,「吊り落とす」(ロング・ドロップ)
首に輪奈結びをかけた受刑者をある高さから落とし、受刑者自身の質量と、落下による衝撃によって、縄が椎骨を破壊するもの。
これには、ある高さを持った絞首台と、「落とし板」などの装置が必要となる。
ほとんどの場合は即死となる
絞首刑(吊し首)1
「絞首刑(吊し首)2」へ続きます。
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